▼幻視
1997年
双子の名前が分かたれた後、妹である美耶子は離れに、
姉の昼子はそこから遠ざかるように何処とも繋がっていない庭の真ん中にある小屋を用意され、
ほとんどをそこで生活するようになった。
体の自由はないが、食事や清潔な衣服は毎回ちゃんと用意される。
保険と言われたように、死ぬことのないよう最低限の世話はするらしく、
“澄子”と名乗る女が時折、様子を覗きに来ては、昼子に優しくしてきた。
だが、その女の正体を知っている昼子にその優しさに縋ることなどできるはずがない。
その記憶を証明するように、優しい良き母親のような“澄子”が小屋を出るとき、しっかりと錠前をかける。
一枚壁を隔てて響く金属めいた音が、何度も昼子の鼓膜を打って、言い知れぬ焦りが生まれていた。
幻視の存在を知り、この村を思い出した昼子がまず考えたことは、なによりも“村からの脱出”だった。
“知っている”昼子は、この村の行く末も知っていた。だから、逃げる。
生活の基盤も、今の家族を捨てることに躊躇などないほどの切迫した欲求だった。
村を襲う絶望に対して、一人でどうにかできるものには到底思えない。
だが、それを考え付いたと同時に、どうしようもない事実が追いかけてきて、今も昼子は此処にいる。
自分の体は、“神代”の家の生まれだ。
“知っている”ということは、今後の災厄を予期したと同時にどうしようもない事実を呼び起こす。
―――神代の血には“死なずの呪い”が掛っているのではなかったか?
それが昼子を絡め捕り、逃亡という選択肢を奪い去った。
逃げようもない体の中に自己がある。逃避を完遂させるには、体を捨てなくてはならない。
体を捨てるには命を絶たなくてはならない。だが、死ねない。永遠に続く苦しみ。
それを理解した昼子は、自分が小屋に囚われることになっても、憤りもなにもなく、ただ自棄ばかりが湧き上がるだけだった。
残り八年で村に訪れるだろう災厄よりも、絶対に逃亡出来ない体という牢獄にいる永遠の精神の方が昼子にはおぞましい。
こうして小屋に閉じ込められることも、これによって早々と精神が破壊され、ただ呻く塊になれるのではないかとすら思った。
それは死と同等だろうか。そんなことを延々と考え続ける。だが、想像もできるはずもない。
こうやって考えてしまっていることこそ、昼子が恐れる、永遠の生の延長だった。
それから数年。自棄と焦燥と不明に恐怖する日々。しかし、あくる日に自棄だけは終わりを迎える。
その転機は、美耶子が一人と一匹、人の目を掻い潜って昼子のいる小屋へとやってきたことだった。
前回の儀式の失敗の原因、逃げ出した先代の美耶子は、体が弱かったこともあり、座敷牢に幽閉され、
ほとんど人と触れ合わずに過ごした。だが、恐らく、その“逃げた”ということから、“神の花嫁”の扱いが改善されたらしく、
美耶子は、歩き回るための盲導犬を与えられ、外に行くことは許されないが、好きに屋敷の中を歩き回れたらしい。
だが、だからといって、不和である“否子”に“神の花嫁”が近付くことは、良いことではなく、
このことが判明したら、儀式の寸前を待たず昼子はもっと遠くへと追いやられていただろう。
結果としては、バレたことは一度もなかった。皮肉にも、美耶子の強い幻視の力のお陰だ。
美耶子の訪問によって、昼子は今後の行動を決めたのだ。
▼あがく
美耶子は、一度目の訪問から、間を開けず、何度も小屋へと訪れた。
その度に、毎回、美耶子は「あれは何?」という質問を昼子へ投げかけ、昼子もそれに答えて続けた。
つらつらと知識を飢えるような美耶子に聞かせることを昼子が躊躇しなかったと言ったら嘘になる。
“本当はいないはず”の不確定要素である昼子が、与える知識の影響は一体どこに現れるのか?
そして、打算もあった。知識を与えて見聞を広げるような真似はせず、むしろ、口車に乗せることで、
美耶子が未来とは違い、儀式に抵抗しないまま素直に赴いたら、
この世界は、昼子が持っている知識のような結末にはならないのではないか。
そうすれば、少女の命を失われるのを代償に、救われる人間がいるのではないか。
自分の運命は救われることはないだろうが、そこには確実に本当の未来よりは誰かの救いがあって、
同時に、ただただこのままで居るよりは自らの命に意味を見いだせるような予感もした。
だが花嫁として教育を施されず、あたりまえの常識に首をかしげ、手伝いの人や、ときに顔を出す両親や姉に、
「そんなことは知らなくていい」「そんなことも知らないの?」と袖にされてしまった美耶子が、
自分の双子の姉である昼子を思い出し、錠前の近く、嵌められた鉄格子を覗き、泣きそうな声で、
「地面の下が燃えてるの?なんでこんなに暑いの?」と尋ねてきたら、つい、考えなしに、
「夏だからだよ」と昼子は答えてしまっていた。その後もほぼ衝動的だった。
「どうして夏だと暑いの?」
「…たしか、地球が傾いていて太陽が近くなるから、だったと思うけど」
「太陽?地面が傾いてるの?どうして傾いてると近くなるの?」
それから、美耶子は何かわからないことがあると、まず、昼子に尋ねるようになった。
美耶子は強い幻視の力でもって、村の中であるならどこでも、そして、誰の目でも借りることができるらしい。
小屋へと向かう途中にいる人間も、小屋の近くに居るときにこちらにやってくる人間の目も、美耶子には、はっきり分かり、
盲導犬であるケルブの目も借りて、すぐさま身を隠して、バレることなく、器用に、ほとんど毎日小屋にやってきた。
そうして、小屋にやってくると、昼子に尋ねるのだ。
「ねぇ、“おねえちゃん”って何?」
初めから数回目の質問をされた日だった。その質問をされたとき、昼子は声を詰まらせた。
神の花嫁は、役所や警察など公的機関の干渉を一切受けず、戸籍すら持たない。
だから、教育はほとんどされず、家族という概念ですら薄いらしい。
ただ、失ってはならない存在ではあるから、我侭はある程度容認されるだろうし、
大事に大事に、時が来るまで真綿に包むように育てられるのだろう。
そうして、蝶よ花よと育てられ、鈍い者だったなら最期まで笑みを浮かべたまま、疑問すら抱かずに、
この世から神のもとへと行った者もいたんではないだろうか。
しかし、この“美耶子”には、今までにないほど強い幻視の力がある。
その力で外の世界を覗き見てしまった。知らないものだらけのそこを知って、
美耶子は、鈍くは居られなかった。それをひたすら残酷に思った。
「……今日は何処で何を見てきたの?」
「たしか、恩田の家。あそこは私たちみたく同じなのがいる」
「それは“双子”だよ。」
「双子って?」
そして、美耶子が外の事を知れば知るほど、自然と周りと違う自分に不安と、
疑う心が生まれるのに時間は掛からなかった。
昼子も昼子で、美耶子のその片鱗を感じるたびに不安と残酷さを思いつつも、返答を邪険にしなかった節がある。
世話以外ほとんど人の尋ねないこの小屋で、一人考え事に閉じこもっていては気が滅入ってしかたがなく、
美耶子に会って話すことが唯一楽しかったからだ。同時に、不安な疑問を解消した美耶子が笑えば、
昼子も嬉しくなって笑えているような気がして留められなかった。
そして、最初は憐れみだった感情が質問が降り積もる度により強いものへと変わるのは美耶子のそれよりも早かった。
「じゃあ、私と昼子は、姉妹で、双子で、家族なの?」
「そうだね。」
「それで、昼子は私の“おねえちゃん”!」
「うん」
そうして、美耶子が様々な疑問を解消していき、
成長に従い、疑問から、知識、考察へと段階が移ったとき、
美耶子は錠がかかった扉の前で服の布を噛み締めて泣いた。
その日、親子3人で川の字で寝る家族の幸せな情景を、同い年の子供の視点から覗き見た美耶子は、
夜遅くに昼子のもとへとやってきた。
その家族が、自分と自分の家族の奇妙さを証明していて耐えられない。
自分が特異だということを美耶子は噛みつぶしながら扉にすがりついて言った。
その声がしんしんと小屋の壁や鉄格子にしみ込み、昼子はついに来てしまったと思いながら、
格子に寄り添って、ただただ長い黒髪をなで続ける。哀れだと思う。美耶子も、自分もだ。
「私は何なの」
「……」
「神の花嫁って何なの」
「……」
「私は、本当に、生贄なの?」
“くだらない”怒りと悲しみを露わにして美耶子は吐き捨てた。
それでも、その声は小さい。“生贄”の為に産まれた悲しみに打ちひしがれながら、
自分の泣き声で周りの者に気づかれて、姉が罰せられて困らないように、美耶子は、布を噛み締め、息を殺して泣いている。
「ねぇ、おねぇちゃん」
食いしばる歯から聞こえた呼び声と共に美耶子が手を伸ばして、髪を撫で続けるその手を止めて、握り締めた。
繋がった掌の震える指先達を見ながら、昼子はやっと考え始める。
―――逃げられない。
なぜなら、私達を生かす血が私たちを逃がしてはくれないからだ。
逃げるという行動は、もっとも根本に生存という目的がある。
だが、昼子達が絶望から逃げるには、最終的に、自ら命を絶つということだ。
本末転倒で、出口のない迷路のような、絶望。
けれど、握られた手を握り返した後でそれに気づく。
「あなたは、私の妹」
昼子は、今、初めて、美耶子の嗚咽を聞いて初めて、絶望という暗い靄から、
現実というもっと確かでざらついたものを確認できたような気がした。
このとても小さい少女は、あと数年で、勝手に決められた役割のせいで生贄にされる。
震える手が力を込めるのが分かって、もう一度握り返しながら、胸に熱が籠った気がした。
自分のキョウダイが、他人の決めた理不尽に付き合わされる。
それは昼子の琴線に触れている。
「あなたは、生贄になんてならなくていい」
まだ、時間だけはあった。
それに、昼子だけは、出口は見えないが、この迷路の道筋のみを“知っている”。
無駄かもしれない。意味もないかもしれない。だが、だからこそ、やらなくてはならない。
捨てたはずの己を引き寄せて、あくる日までの準備を開始する。それに、“希望”がないわけでもない。
昼子は、この時やっと、絶望への反逆を鉄格子越しの手に誓った。
逃げられない。変えられない。だからこそ、人は、
あがく。
▼幻視2
反逆を決めた昼子は、美耶子に年相応の教育を開始した。
美耶子が二つ目の御印を迎える14となり、なんとか“花嫁”を回避しても、その後を生きていく上で困らないように。
そして、幼く体力のない自分が、現時点でできることと言えばそれくらいしかなく、歯がゆい気持ちを抑えるためにも、
すぐさま着手することにした。美耶子の知識が急激に増え、両親や姉にバレやしないものかと昼子は思ったが、
急に増えた知識は、すぐれた幻視によるもので事足りるようだった。
余計な知恵をつけて、と、花嫁の逃亡を危惧しないわけではないだろう。
しかし、誰もが、祝うべき強い御印である幻視を罰することはできないであぐねている。
そして、昼子は、頭のなかで計画を練った。
それと同時に、小屋の床をはがし、穴を掘る。人が来る時は、床を戻し、少しずつ穴を広げていく。
まるで脱獄のようだ、と思ったが、今までの生活からしてそれ以外のなんでもないものだった。
こんな生活は慣れていた今までのほうが異常だ。
小学生の初期に習う簡単な計算と、易しい漢字、それから一般常識を美耶子に教え込むと、
次は、村の小学校の授業の時間、生徒の目を幻視し、授業を習うように昼子は美耶子に勧めた。
それなら、この小屋に美耶子が留まり、見つかる危険が高い行為をせずにすむ。
少しごねた美耶子だったが、そうもしてられないと理解すると小屋に来る頻度を落として、
授業で分からないことがある時だけ昼子の元へと尋ねるようになった。
美耶子が自室で授業を幻視している間、昼子は、掘っておいた穴から、村へと出た。
バレるのは百も承知だったが、なによりもまず村の詳しい地図が欲しく、背に腹は代えられない。
時間はあと6年。
来たる2003年 8月2日。
昼子が練った計画のなかで、絶望を引っ繰り返す、最も良い時期として選んだのは、
未来の道筋の知識としてあった、美耶子が神の花嫁として、捧げられるその日。
“神の首”を破壊したことで、村が異界に飲まれた絶望の中だ。
どうして、もっとも命が危険に晒されるその期間を選んだかといえば、昼子の“知っている知識”では、
その間の情報が圧倒的に多く、先手を打ちやすいから、ということに加え、美耶子の“生贄”としての役割を、
取り返しがつかなくなるほど破壊する“少年”を待たなくてはならなかったからだ。
危なすぎる。だが、状況がそこまで進まないと、行動範囲や立場を考えると、手がだせなかった。
今から終止符を打とうとして、村の黒幕である女になんの力もない自分が始末されるよりかは、
いくらかマシにもっていけると、信じるしかない。
だが、選んだからには、今できることとして、危険を少しでも少なくすることはできる。
そのために事前に用意すべきものがいくつもあり、そのなかで、村の正確な地図と、土地勘は、最重要と言えた。
昼子に知識があれども、村自体のことについて知っていることは、とても少ない10ブロックでのことでしかない。
しかも、その10ブロックのうち、殆どが過去の災害によって、別の風景へと塗り替えられており、
その面影を追うのはとても困難だろう。
田園風景の広がる刈割、その刈割に続く道のある大字波羅宿、神社がある蛭ノ塚、
蛭ノ塚の道から比良坂と呼ばれる地名にある宮田病院、同じく、比良坂と呼ばれる地から続く鉱山である合石岳、
折臥ノ森が広がる蛇ノ首谷。蛇ノ首谷に流れる眞魚川をまっすぐ下り、工事を続けている上粗戸。
上粗戸から下がっていけば、商店街の立ち並ぶ大字粗戸。それから、田掘集落。そして、羽生蛇村小学校折部分校。
また、それらの配置はわかるが、それぞれを繋ぐ道、間の距離も全くの不明だ。
昼子が知っていることと、やろうとしている絶望への脱却を鑑みると、大事なことは、時間と、タイミング。
移動にかかる距離と時間は、絶対に、間違えてはならない。
***
初めの探索は、すぐに終わりを告げることになった。
刈割で田んぼの世話をしていた村人が、神代へ連絡をしてきたという。
すぐさま迎えが来て、掟では無視しなければならない否子に戸惑いながら、村人は、昼子に家に帰るように懇願した。
その夜は、食事を抜かれ反省を促された。二度目も、迎えにきたのは村人だった。家に着くと、当主が冷たく昼子を睨む。
三度目は、宮田が呼ばれた。何の感情も持たない風にしながらも有無も言わさず家に連れていかれた。
四度目は、穴を発見された。着物が汚れていたのに注目され、気付かれた。穴はふさがれ、床も釘で補強された。
五度目、新しく穴を掘り、また宮田に連れ戻される。六度目、宮田に連れ戻される。
七度目、この日は探索中気づかれることなく、家に戻ったときに気付かれた。
八度目、迎えの時間がだんだんと遅くなる。
九度目、決まった時間に迎えが来るようになった。
この頃になると、村の住人も慣れた風に、足首の鈴を鳴らしながら歩く昼子を見つけて、
「また出歩いてるのか」と零すくらいになった。何よりも、“否子”というのは、確かに見目が気味悪そうだが、
実際になんの害があるわけではないというのが一番の理由だったろう。慣れるのは早いようだった。
神代の者も黙認するようになった。昼子は村からはでようとせず、ぐるぐると村を回るのみなのだと分かったらしい。
そして、神代が暗黙の了解とすれば、半ば放置する意思が村で固まった。
昼子は、精々の保険だ。昼子の価値はそれ以上でもそれ以下でもなく、否子という絶対の立場は揺るがない、不要の子供だ。
それに、歩きまわっている間、神代家から遠ざかる、すなわち、“神の花嫁”から遠ざかるというのが、良かったようだ。
昼子は、その状況を最大限、利用していくことにした。
***
音を立てて、扉が閉められる。
今日も、迎えにやってきたのは、宮田の人間だった。多忙の医者の身でありながら、何度も、こんな子供の迎えに呼び出され、
イラつきをよく隠せていると思う。いつものように、闇を丸めて作ったような瞳で昼子を見留めながら、扉を閉めると、そこから去っていく。
「おねえちゃん」
「美耶子」
宮田が扉の前から去って、5分も経たないうちに、美耶子が扉の前にやってきた。
見つかったら、と思う前に、昼子はホッとしてしまった。
「おかえり」
「…ただいま」
美耶子は、口にはださないが、村を歩きまわっているらしい昼子が、ちゃんとこの家に帰ってくるか不安なのだと昼子は思っている。
この生活のなかで、唯一の共犯者。失われてしまうのは余りにも辛い。それは昼子にとっても同じことだから余計にだ。
けれど、美耶子には別ことで姉の帰還を不安に思う理由がある。
毎回昼子を連れ戻す宮田の眼をわざわざ幻視して、昼子の帰りを小屋の傍で待つ理由が。
「今日は、どこまで行った?」
「大字波羅宿から眞魚川を沿って上粗戸の駄菓子屋の近くまで」
「最後のはぎりぎり見えた。宮田ので。駄菓子屋いいなぁ」
「でも、お金がないから何も買えはしなかったよ。」
「そうか」
美耶子は、昼子が村をどのように歩いていたか、ほぼ、知らないし、わからない。
それは、丁度、小学校の授業の時間が被っており、幻視の力をそちらに集中しているということもあるが、
決定的に、
強い幻視の力があるはずの美耶子は、昼子と、そのすぐ近くにいる人物の目を幻視できないのだ。
「…人がくる」
「そう、じゃあ、また後で」
「絶対に」
幻視できない。
本来弱みであったそれは、絶望に反逆を誓った昼子にとって、希望であり、強みだった。
美耶子が幻視した同い年の子供は、知子ちゃんだという裏設定。
強みっていっても、幻視できないのは、昼子自身の目と、本人から半径約120cmに居る人物の目だけです。
狭いし、線引きがないのでわかりにくい、使いにくい感じ。ONOFF機能もなし。
この能力、絶望から脱却するうえで、悩んだものの一つです。黒幕を欺くには、黒幕の監視を潜り抜ける力が不可欠なわけで。
幻視って、“視”って付く割に、視界を盗むと同時に音も聞こえるんだから、作戦会議もあったもんじゃない。プライバシーをくれって感じ。
それから、厄介な相手と戦うときに、初期装備だけではやる気すら起きないものです。
この能力が無かったら、いくら未来の記憶がある設定の主人公でも、無理ゲーさ加減に、
途中で匙を投げるか、ゲームオーバーなので。もう、チートも使いますよ!