▲救世主という者
「え?」
宮田が皮肉を呟くと、項垂れていた頭が上がり、困惑した表情で少女は言った。
しかし、その疑問には答えず、底の見えた彼女に対して、宮田は見切りをつけることにしていた。
滔々と語って見せた姿勢は完全に崩れ、翻弄されている彼女は毒を仕込み損なった。
そして、時計の針は、残り数十分を残すだけだ。
「丁度時間も頃合いです。それでは明かしてもらいましょうか。
何故、貴女はそれらのことを知っているんです?」
ハッとして振り向いた彼女が針の角度を見て硬い表情をして向き直り、「それは」と呟く。
昼子は目を瞑り、葛藤を抑え込むと、震える息を吐いて虚ろな目で答えた。
「…もともと…あった記憶なんです。神代に、産まれた時から」
「そうですか」
今までのなかで一番、力の無い声で言うと、少女はそれこそ祈るような顔をして目を伏せた。
なんとなしに、少女が思っていた風にはいかず、違うところに着地してしまったのだろうと客観的に思う。
それはそうだ。昼子が得て徳になりそうなものを宮田は与える気にはなっていない。
無音が過ぎ、昼子の後を追って、宮田は無意識に詰めていた息を大きく吐いた。
「自覚があることはいいことです。…話にならない」
そう言うと律儀に反応する肩が滑稽だった。
非常識のなかで、非常識なものを持って生まれたというのに、
それが非常識であるという常識は弁えているらしい。
それこそ、この長々と語ったお噺の、どういう前提なのか、から明かせば、
一笑されて最初から相手にもされないだろうと思うくらいに。
そのまともな人格の発生源は一向に分からないまま。
しかも、やり損ね、虚ろな表情をした今でも、ちらちらと抵抗の炎を時折揺らしている。
それが奇妙でもあり、抵抗をする度に、宮田のなかの億劫に似た苛立ちが起こり、少女を愚かに思った。
「貴女の言っていることには、結局は何の実証もない。
確かに、提示されたいくつかの話は、この村の姿を捉えていると言ってもいいでしょう。
しかし、過去のことならまだしも、知るはずのない来年のことを妄想でないと証明するには、
来年にならなければならない。その事は解りますか?」
過去に起こったことなら、詳細をのぞいてなら、調査をすればわかるかもしれない。
だが、未来に起きる出来事についてはその時にならなければ判明しない。
それまでどんなに言葉を重ねたとしても、やはり曖昧な言葉にしかなれない。
そう告げると、突き詰められた昼子が、見覚えのある表情をしてこちらを見る。
促し求める無言の言葉。曖昧にしかなれないとわかっていても、少女がこの話をしたのは、
“宮田”の家の請け負った秘密とリスクが存在し、宮田が理解を示すかもしれないと思ったからだったろう。
宮田はそれをまず拒否する。
少女が思うよりも、宮田の家は神代に盲従していなければならないものだ。
理解する前に、役割を優先する。それに、村の医者である宮田に。妄言を吐く子供に付き合うほどの理由もないのだ。
しかも、この超現実を少女がどこで知ったわけでもなく破天荒にももとより持っていた記憶だと言うのなら、
追及することも馬鹿馬鹿しい代物だった。
だが、理解を拒否された後で、なにか必死に考えを巡らせているらしい少女に対して、
今でも、疑問が泡のように次々に生まれるのも宮田は自覚していた。
馬鹿馬鹿しさに振り分け切れないものをいくつか持っているのも本当であり、
地下室にいる者も、夜の夢の中での声が言う一対の像も、村の狂人も、宮田の家の役割も、
ずっと与えられて来なかった答えを、実証はないとはいえ、捲し立てた昼子に対して期待したのも事実。
けれども、やはり、それらが、頭の中で発生した考えだと言われてしまえば、生まれた疑問も急に色あせていく。
だから、ここから先は、判断の先、見えてしまった随分底の浅い子供への感想。
絶望に、抵抗し、もがく子供は、居てはいけないという宮田のただの私情でしかない。
「予言をするならば、精々、責任を問われない遥か先の出来事にしておくべきです。
そして、貴女が期待していることを私は答えることはできません。
貴女のそのお噺からすれば、私には、貴女は聞こえよく「救う」と言って、皆殺しにするつもりだと聞こえる」
そう言うと、まるで酷いことを言われたみたいに少女は息を詰まらせ、
眉間を狭めて「そうじゃない」と言おうとする。
「同じですよ。
儀式の失敗を待つ時点で、大多数の村人は化け物になってしまうことになる。
私は、人間として彷徨うことになるらしいですが、ありがたくもない。
飲み込まれた異界の中で、貴女の言うように、人間として彷徨う者達を集めて、
1000年生きた女を捧げて、神を倒したとしても、
現世に戻れる確証も薄く。出られたとしても、自我のない化け物にならないために神代の血を輸血したなら、
将来、朽ちていく身体の中で永遠に苦しむことになる。
そこから脱却するために、結局、貴女は、不死同士で殺し、殺されろと言う。
最後には自殺願望を持った一般人をも巻き込めと言う。
同じでしょう。最終的には村人は他者に皆殺しにされるのですから」
「……」
「貴女は、「目的は、村にかかった呪いを解き、しなくてもいい役割をなくすことだ」と言った。
つまりそれは、儀式の失敗のために、死んで化け物になる村人は必要な役割だ、ということですか?」
「…それは」
「それは、そうでしょうね。否子という立場、というより、
何の確証もない事を言ったところで儀式は滞りなく行われる。
むしろ、声を大にしていたら、気が狂ったとされ、貴女の否子の役目が早まっていたことでしょう。
神代の血が不完全な不死だという話が本当なら、貴女は今頃、天戸の中でおぞましいものに成り果てていた。
貴女が何を言おうが、黙っていようが、どちらにしろ、村人は死に、化け物になるわけです。
貴女にはどうしようもないことだ。では、こちらはどうでしょう。
「資格の足らないらしい花嫁の代わりに、不死の女が生贄になればいい」とも貴女は言った。
それも、必要な役割だと?」
「…そうでしょう。堕辰子を倒すには、堕辰子をまず復活させて引き摺り出さなければできないんです」
「気の遠くなるような時間を掛けてきた人間を追い詰め、生贄になれ、と」
「それこそ……それこそ十分です。彼女は1000年も生きてきたのだから!」
「貴女には自らを捧げることが彼女への救いになるというのですね。
彼女が望んでそうなったとは思えませんがね。けれど、なるほど。そうでしょうね。
1000年も生きた人間は生きるのが辛くなっているのかも知れませんし、
1000年も生きた人間と10数年しか生きていない子供なら、どちらが生贄になるのがより公平かといえば、
1000年生きた人間が生贄になる方でしょう。
しかし、
それが救いかどうかは本人次第だし、公平なんていうものは言葉だけでしかない」
宮田は言う。
「産まれたばかりの赤ん坊が死なない存在なわけでもない。
親が子より先に死ぬと決まっているわけでもない。
苦しんだ人間が報われると決まっているわけでもない。
罰を受けるべき人間が揃って不幸になるわけでもない。
誰だって運が悪ければ次の瞬間には死ぬのです。
誰だって産まれて生きたからには享受しなければならないものがある。
貴女のそれは屁理屈だ。神代や“彼女”が行っている代償行動となんら変わらない」
突きつけられ、子供は体を硬直させた。
昼子の言うことは、因果応報に則っているようで紛い物だった。
かつて神を食べるという罪を犯した女の子孫の内、彼女がその罪の代償とした美耶子の役割は否定するのに、
1000年予期せず生き長らえさせられた女に、生贄の役割を押し付けようとしている。
神代の起こりが本当にそんな風であるのなら、神を食べた女も、その子孫である美耶子も、命の起源は食べられた神にある。
神の肉片が足らず儀式が失敗するのであれば、不老不死の女も、美耶子も、その姉も、
幻視ができないとは言え、神代からの産まれである昼子も、
並んでその身を己の命の起源である神に捧げればより確実に儀式は成功するだろうし、因果を謳うのならその方が正しい。
しかし、少女は、人ならざる力を持つ美耶子を庇い、自分を庇い、エゴのために不老不死の女を生贄に選択した。
その選択の結果、儀式の失敗を待ち、妹と自分の代わりに様々な供物を用意しなければならなくなった。
それが正しいと思い込むために徒労を選んだ。
けれど、話を聞いていれば、エゴと罪悪感は言葉の節々から感じられ、
誤魔化し切れていないのだと宮田は昼子を揶揄する。
「自分の先祖に罪の清算の役割を望んだ貴女も、
自分の子孫に罪の清算を課した不老不死の女となんら変わらない、ということです」
言い放てば、顔が歪み、頭が項垂れる。体がぶるぶると震えて、膝の上で拳が真っ白になる。
子供を見つめながら、終わりだ、と宮田は思った。
それが静まって力が抜けていった其処では抵抗も、もがくこともない。
口から肺に黒い重い油が満ちて、何も見えない闇のなかでタールの海に沈みこむように、
ゆっくりとなにも感じなくなりながら―――落ちるだけ。
「…違いますか?」
今、震えが静かに止まった子供を確認して、
ちらちらと先ほどまで揺らいでいた宮田の苛立ちは、子供への労りへ変わって行けそうだった。
宮田は、小さな肩を撫でて慰めながら言ってやりたかった。
慣れてしまえばそれは案外と楽なものだ。
「―――その通りです」
けれど、
言葉を危うくした子供が慰撫の手を振り払って叫んだ。
「私はそれを選んだんです。ほかには思いつかなかった!
けれど、もっと上手くまとまる方法があるのなら、それに越したことはない!
村も、村人も、異界を彷徨う人間も、不老不死の女も、美耶子も、誰も、何も、起きなければ、
それがきっと一番良いことです。けれど、私にはそんな上手い方法は思いつかない。
だけど、選択しなければ全部がなくなる。時間が待ってくれるわけでもない。
そうです。人間の代わりに選んで、バチを当ててくれる便利な神様なんていない。
だから、裁かれなかった罪に罰が下されるのは死後で、
理不尽に酷い目にあって死んだ人間は、死んだ後で救われると人は言うんです。
けれど、私は、嫌だ。
そんなの、誰が、あるのかどうかもわからないものなんかに甘んじなければいけないんです。
誰が、酷い目にあって、あるのかどうかもわからない次に慰められることができるんです。
誰だって…、
誰だって、不幸になりたくて産まれてくるわけがない!」
チ゛リッ
嘆き、問われて、その瞬間、宮田はぐっと顎を引き、
憐れみに消えて行くはずだったものが勢いをつけて急激に暴れるのを抑え込む。
やはり、この子供は愚かしい!
目の前の子供が、今、目に入れたくないほど愚かで仕方なかった。
そんな、幸福でありたいなんて、今さら、当たり前のことを叫ぶ子供。
それに、宮田はついさっき、言っておいたはず。
「誰だって産まれて生きたからには享受しなければならないものがある」
しかし、言葉を忘れた子供に繰り返して言ってやろうとした声はでない。
急に喉が閉じたかのように、ただ勢いづいて吸った息が行き場をなくして詰まった。
正体の無いものを噛みしめて、宮田は混乱した。
暴れた苛立ちが張りつめて別のものへと変貌し始める。
不幸になりたくて産まれてくるわけがない。
だが、誰だって産まれて生きたからには享受しなければならないものがある。そうでなければ。
…そうでなければ、今まで無理やり呑み込んで仕舞っていたものが溢れ出てきてしまう。
「だが、ここまでだ! 貴女の足掻きもここで終わりです」
「待ってください」
「私が神代に伝えると承知していたはずでしょう」
「ちがう」
「そもそも、美耶子様がそうしたいと言ったのですか?言うわけがない!
あの子供は余計なことを教えられなかった。
だから、貴女のように堂々巡りにはならないでしょう」
「美耶子は…美耶子は、享受する必要なんかない!生贄になる必要なんか無いんです!」
「だから、そうじゃない!
貴女は、失敗する儀式を黙認して、村と村人を見捨て、彷徨う人間を利用し、不老不死の女を神に捧げ、
神を殺し、やらなくていい役割である妹を花嫁から解放すると言う。
だが、生贄にされる妹を救いたいなら、さっさと妹を村から連れ出して、外に助けを求めればいい話でしょう!
どうやら、“貴女”なら、外でどうすればいいかの知恵はあるでしょうしね」
「駄目です。26年前の儀式の失敗の原因は」
「ああ、花嫁の逃亡でしたね。
しかし、貴女が言うように、美耶子様に花嫁の資格が足らないのなら、神は執着を起こさないのでは?」
昼子は小刻みに首を横に振る。ちがうそれではだめ。
「―――不死が、不死から解放されるためには異界で像を手に入れなければ村を出たってどうしようもない!」
「慣れてしまえばいい!」
宮田がそう言い放つと、昼子の顔が唖然とし、双方の息遣いだけが響いた。
叫びあいのようになっていたことを後悔しながら、深く息を吸った宮田が静かに言う。
「外で暮らせれば、少なくとも老いて体が朽ちるまで、普通の人間として暮らせるのでしょう。
このまま生贄となり、心が子供のまま終わるのではなく、
人間らしい営みを暮らしの中で行い、成長することができる。
その後、体が朽ちて精神だけになろうと、いづれは壊れ果て、死と同義になれるのです。
慣れてしまえばいい。
普通の人間だって、短い寿命の内で狂い、壊れ果てることだってあるのだから、容易いことです」
なぜなら、宮田の耳にはいつも声がする。
甘い声、ざらざらと怨嗟を含んだ声、壊れた機械のように。
―――司郎、司郎、司郎、こっちにおいで
―――あの女を信じないで
―――お前は、悪い子だものね
―――お願い、誰か
子供を亡くして壊れた女の呪いの声。
眠る度に、どこかから聞こえてくる女の切願。
これが狂気じゃなくてなんだというんだ。だから、人間が狂うことなんて容易いことだ。
信じられないものでも見るように、見開いた少女の目を見つめて、そう問いかける。
首を傾げると、口の筋肉が妙に突っ張っている感覚がして、ようやく気付いた。
どうやら、自分は笑っているらしい。
「けれど、それが貴女には恐怖で耐えられないようだ」
戸惑って、子供は震えた。
「貴女の話を聞いていて思ったことです。
結局のところ、
土砂に埋まる村の為でも、
儀式の失敗で化け物になる村人の為でも、
異界に飲み込まれ、彷徨う人間の為でもなく、
1000年間苦しんだ不老不死の女の為でも、
ましてや、未だ、村から連れ出していない妹の為でもない。
貴女は、自分の穏やかな死を求め、死に方を模索しているに過ぎない。
その為に全てを利用しているに過ぎない。
――――苦痛のない死に憧れている人間は、貴女自身だ」
戸惑いが消え、表情を失って、まるで能面のようになった昼子が、声に出さずに何事か呟く。
白く、紙のようになった顔は一瞬、泣きそうに歪められ、かぶりを振って叫ぶ。
「違う!」
「貴女の自己満足に付き合わされ、ありもしない希望を見せられているだろう美耶子様は哀れだ」
「そんな」
「もう時間です。この事はこれから、美耶子様の診断の後にでも当主様に伝えさせていただきます」
「待って!」
立ち上がろうとすると、体ごと飛びついてきた手が宮田の白衣の裾を捕まえる。
嗚咽するような子供の鳴き声が部屋に木霊して、衣服にかかった僅かな重みを顕著にする。
やっぱり、これは子供なのだ、と不意に思う。
「……わかっていたのでしょう、“昼子様”。
貴女の話したことが本当なら、子供の貴女には実現は到底不可能なことだと。
それで自棄になって“宮田”に洗いざらい話したというのもあるのではありませんか?」
「違います」
「……」
「私は、…私は、自棄になった訳じゃ、」
「それなら何故、こんな自白を?」
理解を求めたにしても段階を踏まずに随分杜撰。
抵抗する行動を見られたとしても、この子供なら自分の立場を生かして、
「物珍しかったから」などとあの場で言ってどうにでも誤魔化し、別の機会を求めることもできたはず。
それでも話してみせたのが諦観でなくてなんだというのか。
裾を掴み、声を震わせながら、こちらを見つめる少女。
促す視線や、何かを待つ老人に似た、けれども、それより切実に何かを求める表情で。
それを確かめると、宮田になにか小さく身震いが起きる。
そうして、気付いた。これは、救済を求める者の目。
―――それを、
一瞬過ぎ去っていったものを振り払うために、裾を握りしめた手から急いで布を抜き、
自分に縋る少女に背を向けて立ち上がった。
―――それを、“宮田”の自分に求めるのか。
「貴女は、滑稽だ」
【ヨハネ黙示録】
キリスト教。新約聖書の最後の書。世界の終末を綴ったものとされている。
地上を災いが襲い、救世主イエスが再臨し、神を信じ正しい行いをした人々を天国に導き、
命の書に名前のない人間を地獄に落とす。
彼は導き手。然るに彼は命を与えはしない。
だからこそ、
救世主は皆殺しの中にやってくる。
ふ、ふられたー!
立てた作戦にここまでぼろくそ言われて、
「じゃあどうしろってんだよ!キャッチフレーズがどうあがいても絶望なんだぞくそぉ!」ってなるのは、書いてる奴の心の叫びです。
せっかくの宮田編なので、宮田先生の歪んでいるところを所々捻じ込んでいきたいですね。
さて、“宮田”の家の宮田先生に、美耶子を救う為に内緒にしなければならないこととして、
・儀式が失敗する原因(対策をとられちゃうから)
・血の杯によって美耶子が花嫁に資格を失うということ(邪魔されちゃうから)
というものがあります。
そのため嘘をついて誤解されましたが、多分、美耶子と一緒に村の外へと逃げ出そうとしたら、
その瞬間、儀式を待たずしてサイレンが鳴ってしまっていたんじゃないかと思います。
主人公の嘘のように美耶子は花嫁として資格が足りないなんていうこともないので。
だから、宮田先生が言うように外で暮らして、精神だけになっても、それに慣れるということはできません。
けれど、それを言って誤解を解いてしまったら、
「普通に肉片が宿ってるらしい美耶子様なのに失敗ってどういうこと?」ってなって、
なんで嘘をついたのかも相まって、儀式の失敗の原因を、
あんな方法やこんな方法で聞きだされたらヤバイので言えないのです。
ややこしいですね。
ところで、原作時系列で言う27年前の儀式の失敗の原因、
文章を書いてる途中まで、周りに判明してないものと思い込んでいました。
けれど、そういえば、宮田先生が牧野さんと病院で話すところで
「逃げたのかもしれませんよ。27年前と同じに」とか言ってましたね。
チクショウ!「前の儀式も失敗したのだから、神代に宿る神の肉片が少なくなってきたのかもしれません」
っていう嘘を主人公に吐かせたかった。