あらすじ
3部楽しみだなァ。
・森の荒木荘のハロウィン
「…ん?はどうしたんだ?居ないようだが」
「外だ。イベントで仮装して村の住人を驚かせに家を回らなければならないから夕食はとっといてくれだそうだ」
「仮装ゥ?」
「夜が本番だからね。ハロウィンだそうだよDIO。」
「ああ、北イギリスのあれか。死者の魂が帰ってくる……考えてみると今更だな」
「はろウィン?また人間の何かの行事なのか?プッチは教会はいいのか?」
「大丈夫だ。異教のイベントだから、むしろ、やっちゃいけない」
「……そういう感覚あったんだなプッチ」
「? え? 何がだい?」
・リアル・ジャック・オ・ランタン
「寝起きに食うのはやめろよ。毎回毎回…吉良が飯を用意しているだろうにクソ」
「お、“ジャック”に相応しい奴が帰ってきたぞ」
「“ディアボロ”なんだからどっちかといったら悪魔なのにな」
「……?なんの話だ?」
「悪行三昧の人生で恨みによって殺されたが、天使だか悪魔だかを騙して地獄に行くことなく蘇った男の話だ」
「そのせいで次に死んだ時に地獄にもましてや天国にも行けなくなり、
どこにも行けない魂は安息なく永遠に彷徨う事になるのだ」
「それを見て憐れんだ悪魔が赤々と燃える石炭を男に渡し、
刳り抜いたカブに入れてそれを明りにして男は暗闇を歩き続け……」
「……」
「……あっ」
「……」
「……」
「DIO、不味い。この空気は“通夜”のようだ」
「(やっぱりプッチの宗教観がわからんWRY)
……分かった。やめよう。この話はやめよう、な!? 三人とも!!」
・仮装
「明るい話題……明るい話題……明るい話題……」
「そ、そうだ!は何に仮装することになったんだ?吸血鬼か?何しろモデルがここにいるからなァ!」
「あ……ああ、考えても仕方ない事だ。今はこうして家も手に入れたし、過去の事も思い出せたのだから……
この吉良吉影の生活に深い『絶望』は必要ない!」
「即死組にはわからんのだ即死組には」
「―――……ハッ…か、悲しみで死ぬところだったッ 危ないところだった…ッ」
「で?はどんな仮装をして出て行ったんだ?」
「さあ、知らないね。色々用意していたようだけど出て行くときはいつもと同じ格好だった。
衣装はあの不思議ポケットにしまっていったみたいだ」
「まあ、セオリーとしてはやっぱり吸血鬼やゴーストかな?」
「ヌゥ、足をもっと出せばよかろうなのだ。ミニスカの魔女っ子だったら特別にウィンウィンしてやってもいい」
「村の住人全員の家に行くのなら、ここにもくるのか。おれは腹出しの小悪魔がいい」
「いや…彼女はそんなキャラじゃないだろ」
「吉良は手さえ見えれば満足か。そうだな…吸血鬼というのも捨てがたいが、天使も仮装の括りだったはず」
「天使ィ?マジィ?……あ、いや、ごほん! 手は重要だ。重要だが……そうだな彼女には黒猫が似合うかな」
「フフフ……(あえて、あえてこそ神聖な格好をさせる事により他のモンスターの中で存在感を出しつつ、
背徳感を得るというテクニック!ハロウィンの本場であるイギリス出身のこのDIOに抜かりはないッ!)」
「(DIOも楽しそうだし、皆元気になって良かった) 彼女、早く帰ってくるといいね」
・実際
「マネー・オア・ベル」
「……空気読めよ」
「お前には心底がっかりなのだ」
「もう一度やり直せ。えぇ? やり直せ」
「絶望だよ」
「、なんでよりにもよってフランケンシュタインのごつい顔面マスク?」
「? むしろありがちな…」
「まず、需要がないって事に気が付けよ間抜けがァ!
……お前なら分かるはずだ!周りに求められてる服装が!役割が!キャラクターが!」
「腹を出せェーーッ!!」
「足をだせウィンウィン!」
「手は……出ているか。よろしい」
「は女性なのだから、もう少し自分を大切にしようね」
「ショ…ショックだ…。普段もハロウィンやってる様な人達に散々に言われた」
・恐怖
「そういえばのナンセンスな格好で忘れていたが、
両方結局は金だったのは何なのだ?悪戯か甘いものじゃないのか?」
「カーズ!シッ!」
「そうだった。途中でぺりお(配達員)さんに会って、
“大家さん”から手紙が届いてたから伝言しに来たんだった」ドドドドドド
「なん…だって?」
「村の外にお住まいの、貴方達が全壊させた『荒木荘』の持ち主である“大家さん”からの伝言です―――」
「何ィッ!? ま、待て!“大家さん”だと……ッ!」
「あ…脚に力がはいらんッ膝が震える。は、吐き気もだ…くっ…このDIOが恐怖しているだとッ!?」
「ハァ…ハァ…ハァ…ゆ、夢か?オレは…!!夢を!みているのか!?」
「落ち着け…心を平静にして考えるんだ…2…3、5…7…落ち着くんだ…素数を数えて落ち着くんだ…」
「押してやる…押してやる!今だ!押すんだ!今!スイッチを……リセットさんなど知ったことかッ!」
「―――“今月の家賃まだ?”だそうです」
「「「住んでないのにッ!?」」」
・悪とは、てめー自身のためだけに
「いや、壊したのは貴方達だし。本当だったら払ってた家賃だって払わなくちゃ駄目でしょう。
建物の弁償を催促されてないだけ、凄く凄く良心的だと思う」
「それは……」
「……そうだが」
「それで、家を回るついでに家賃の回収に来たんです。悪戯も飴もいいので金をください」
「ヌゥ…」
「なにか、リアルだナァ…」
「いいですから。ほら、家賃」
「……」
「あっあー!」
「!?」
「何しろ突然だったからなァ! 先日、スチームローラー*と標識を購入してしまった!
生憎持ち合わせがないなァ!代わりに誰かに頼むとするとしよう!」
「…へぇ」
「(チッDIOめ)」
「(白々しい奴なのだ)」
「……そうだな、わたしも、教会を建てるための貯金に入れてしまって今は持ってないんだ。ごめんよ。」
「つい家賃は要らないと思っていたからね。残念だが…」
「お、おれもッそうだッ!だいたい、歩けば転んで死ぬし、落とし穴で死ぬし、
する気もないのに木にぶつかってハチに刺されて死ぬから金なんて手に入らないんだ……」
「金!究極生物に必要なし!」
「…本当に?」
「ああ、所持金ゼロ。1ベルコイン一個、持ってない。本当だ」
「それは“間違い”ですよね?」
ゴゴゴゴゴ
「“間違い”ならいいんです。誰だってする。大人も神も“大家さん”もする。ただ“ウソ”はいけない」
「「「(な、なんだ!?…こいつには、やると言ったらやる…スゴ味があるッ!何をする気だッ!?)」」」
「…私の精神テンションは今! ポケット発動をも辞さないくらいに高まっている!」
「!!」
*補足:蒸気で動くロードローラー。DIOも大満足。
・布教ゥ!布教ゥ!
冷酷!残忍!そのポケットが荒木荘の面々を襲う!
左ポケットを空間ごと右へ拡張!右ポケットを空間ごと左へ拡張!
けっこう呑気してた荒木荘の連中も村長のポケットの口が一瞬巨大に見えるほどの迫力にはビビった!
その何もかもを飲み込むことの出来る4次元状態の圧倒的圧縮空間はまさに宇宙的ブラックホール!
「うぐおおおああああ!?」
「ぐあばあああああ!!」
「いきなり近ッ、!?近寄るなぁあああ!!」
「というか、何なんだこの無理やりな2部推し」
「……。(……ワムウ)…HEEYYY……」
・結局さぁ…
「!止めろ!わかった!カーズが寂しがって暴食しそうだ!だからその辺で止めろ!
ああ“間違い”だ!“今”は持ってはいないって意味さ!ほら!金ならここにある」
「壁紙と壁の隙間って」
「……心の平穏には必要なんだホント」
「もしかして、このイベントはのストレス発散なのではないか?」
「住人に合わせて怖がるマスクを変え確実に脅かす徹底振り……」
「ああ……体良く村長と名乗ってはいるが、やってる事は要は住人達のパシリだからな」
「そういえば言っていたが、今度は博物館を二階建てにしたいという希望を叶えるために
資金を貯めているそうなのだ」
「「「ああーそれで」」」
「(自分たちが家を占領してるストレスだとは考えないのかこいつら。
いや、人の事は言えんが。すまない)」
・のろいのはかいし
「ただいまー」
「「「おかえ(W)り(RRRY)ー」」」
「ご飯温めるかい?」
「お願いします!おなかすいたー。あ、そうだ、DIOさん、DIOさん」
「ん?何だ?」
「なんかイベント担当の神出鬼没な人からご褒美にかんおけ貰ったんであげます」
「…!本当か!」
「なんだと!? DIOばかりずるいぞ! おれには何かないのか?」
「んー…色々あるけど……ディアボロさんに……あ!なんか、墓石も貰ったんですけど要りますか?」
「え、な、何故、要ると?思うんだ?」
今日のボス、自分がよく死ぬからに「墓に入ってろ」と言われたと思ってショック死。
「いや、よくエピタフ(墓碑銘)ッって呟いてるから、って死んでる…」
「……どれ、……いろいろあるな、水晶玉、か……これも貰って構わないか?」
「いいよー」
・エジプト村より
「テレンスは、花京院とのゲームに負け…プライドがこなみじんになって、傷心した…いや、しておりました。
電話にも出ずそれからずっと部屋に籠って……いえ、落ち込むというより再び腕を上げようと奮闘しているの
かと。はい……DIO様……はっ、三日後ですね?…荷物……割れ物だから…はい…はい…わかりました。
必ずや伝えて置きます」
〜三日後〜
―エンヤへ。いつもありがとう。わたしは今日もこの“らすぼす村”で住人の奴らを支配して元気にしている。
今日は、昔お前から貰った水晶玉の代わりが手に入った。良かったら使ってくれ。DIOより―
「DIO様からこのエンヤにぷれぜんとが届きおったよォう!にゅう水晶玉じゃわァアい!
このわしに!わしにくださったのじゃあ!」オロローン
・
・
・
「この棺桶……縦にしか置けんではないか……寝にくい……ZZZ」
*補足:とび森のハロウィンでは、きょうふのかんおけ、のろいのはかいし、ふきつなすいしょう、など、
ホラー家具を手に入れられる。ただし棺桶は縦置きで中に先住民の方が既に居る。
横置きが欲しかったな。
*補足:この世界は死んでも自分が帰る家の前で蘇る。つまり、人口がヤバく、
付随してキャラのセリフとか設定とか多くて記憶容量を振り切っててヤバい。
もし、7部も参入することになったら、一気にメインの荒木荘の住人が二人も増えることになってヤバい。
セリフの見分け方も今でさえ研究中なのにもっとわからなくなるヤバい。
ちなみにワムウも死んでるわけじゃなく、ジョセフと戦った後、風に還ると称して親離れする為に旅に出た。
エシディシもどこかで楽しくシチューを作っているはず。カーズは寂しがってる。サンタナは…うん。