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母親が帰ってくるまであと約二日。
呪いが室内でも起こると判明して、まず、想像したのは、アパートが爆発する姿だった。
今回はガスが室内に充満しただけに留まった、けれど、そこに静電気ひとつ散ったならこのアパートは四散していたかもしれない。
窒息死への道中を経験した少女は焦った。
の体は重く、頭も少し痛い。酸欠の症状がまだ残っているのかもしれなかった。呪いが自分の体に直接影響したのはこれが初めてだ。
座っていると眠りそうになるが、しかし、そうはいかない。このままこの男をアパートに置いておく事が凄く危険なのだと今朝の事で良く分かった。
ガス栓はガムテープでグルグル巻きにしたが、このまま留まって、無事に済むかというと、そんなわけがない。
呪われている男がアパートに居る分、またガスが漏れたり、電気の配線がおかしくなる危険は高い。
それに、想像もつかない災難もやってきて、爆発よりも酷くなるかもしれない。
ぞっとして、男を連れて、家から出たいと思っていた。
彼女の頼みの綱は、男が呪いをどうにかする術を考えつくか、母親が知恵を貸してくれるかもしれない、という二つであって、
頼みの綱の一本である母との集合場所である自宅を無くすわけにもいかなければ、アパートの被害を知らんぷりし続けて留まる度胸もなかった。
建物丸ごとスタンドの“壁”で包み込むのに力が足りないのは、自分の腕の届く範囲のように感知できたし、
例え、出来ていたとしても、今度はその周りをぐるりと呪われ、的が大きくなる分、災難の威力は計り知れない。
しかし、
アパートに留まらないという事は、また昨日のように男と外を逃げ回らなければならない。
「……ねえ、何か考え付いた?」
次の災難はいつだろう。そわそわとしながらは隣に座る男に訊ねた。しかし、男はシーツに包まったまま置物のように動かない。
触れている手は温かいままで、全体を巻き付くように指が廻っていて、今は布の中。
自分の手を軽く引くと、わずかに振り向き、隙間からこちらを見ているらしかった。
いいや、まだ、と返事があって、は悩み、おずおず、切り出した。
「これって一か所にずっと居たら、やっぱりそこばっかり、何か起こるようになるの?
……それなら、一度、家から離れたいんだけど」
困り果てた顔で言って、男の様子を伺う。
言ってみたものの、屋外の様々な危険を経験してきただろう男の腰は重くなって当然だろう、とも思った。
直後、布の中で指が強張ったような感じがしたが、自分のものだったかもしれず、わからなかった。
いくら外でも内でも不幸は変わらないとはいえ、室内のほうが心なしか安心はする。
このアパートが核シェルターのように頑丈だったのなら籠城したいのは変わりないのだ。
「お前は」
男は頸を上げてぐるりとこっちを見た。
出会ってから一番、落ち着いた声だった。
「……お前は、報酬について考えたのか?」
首を横に振ると、男は静かに顔を前に戻し、遠くを見つめた。
「今後についても、今、考えていた所だ」
しかし、彼にとっても、このアパートに留まり続けるのが“よい”かと言うと“よくはない”のだと言う。
それを十分、分かっていたのだから、男は悩ましかった。
**
にとって、呪いは、ホラー映画や噂話の中の怪談の印象が強い。
持っていると破滅する青いダイヤモンドや、座ると死ぬ椅子、聞くと死にたくなる「暗い日曜日」。
見たものを執念に追いかけてくる髪の長い女。感染によって爆発的に増えるゾンビ。
呪いには外部からの接触で起こるトリガーがあり、起こってしまった呪いは理屈や化学のルールを無視するのが定番だ。
よくある幽霊ものの映画では、呼び覚まされた怨霊が、文明の利器など持っていないはずなのに、
ターゲットにした人物に発信機でもつけているかのように正確に現位置を割り出し、
この世のありとあらゆる乗り物よりも速く駆け付け、そのスピードによって起こるだろうGをもろともせず、
体積を無視して隙間や陰のなかに潜み、ターゲットに野生の霊長類じみた握力でくらいついて死に至らしめる。
人体に触れられるのだから物体であるはずなのに、ある時は透明化し、
ある時は立体映像のように触れられないものへと変化し、たまに分裂して増えたりもする。
それ全てが呪いの力だと集約され、理屈や化学は横に置かれてしまうのだ。
そういうわけのわからない力が“怖さ”の根源であり、ホラーの醍醐味になるのかもしれない。
しかし、そう考えてみると、男に襲い掛かっている災難は、少し違う。
やってくる死因の一つ一つはむしろ現実にありえそうなものが多く、不可思議な現象はなかった。
例えば、アクセルに靴を挟めてしまった運転手には、面倒だったからなのか、サイズの合ってない靴を履いて運転し、それが原因で事故を起こし、
要人のお嬢様を誘拐した犯人にも、事情と身の上はニュースで取り上げられており、上空にあった不安定な気圧や、アパートの劣化もある。
むしろ、不幸のなかで不可思議な現象を引き起こしていたのは、他人には見えないスタンドを持って、頭上に問題を抱えていた達のほうだったろう。
そして、なにより、無機物や動物も含めて、彼ら皆が達を「殺してやる」なんて明確で、積極的な殺意を事前に“呪い”から植え付けられていたとは、到底思えないのだ。
だから、この呪いは、やってくる災難が、理屈や化学のルールを破っているのではなく、
連続して、同じ人物が、現実の災難にあっている、その“確率”が可笑しいのだ。
過去や脈絡、理由ある人類の行動や自然が引き起こす、最悪な可能性の特等席に、椅子取りゲーム中、座り続けているようなもの。
これをどう言うべきかと言えば、「とても運が悪い」としか言いようがない。
この“呪い”は、そういう「大凶」に自ら引き寄せられてしまうような効果が主たるものなのではないか。
引力のように、磁力で引き寄せられるように、不幸の場所に自らなんだかんだ向かっていってしまう。
これは、とても、やっかいだ。
なぜなら、その場に留まって不幸に近づかないようにしたり、自分がしたい行動の逆をして、
呪いの鼻を明かしてやろうというのが出来ない。それも織り込み済みなのかもしれず、
動機や理由はあっても、呪いの効果でそうなっているのかまでは、本人にはまったくわからないからだ。
―――以上を、もっとぼんやりとさせたものが、男がスタンドの能力であるとした“呪い”について、がこれまで抱いていた感想だ。
だが、アパートに留まるのも逃げ出すのにも男が迷うのには、彼女が知らない事実があり、誤解があるからだ。
男が経験してきた死のなかには、事故や偶然だけではなかった。
盾を手に入れる以前、目まぐるしいその中に、憎しみと執着によって起こる攻撃が、あった。
“呪い”には、明確な殺意によって死ぬ事も珍しくはないのだ。
男は、それをこう告げた。
「外に出れば、人に殺される確率が高くなる」
「それは、殺人鬼に出くわすという事?」
人を殺したい欲求を叶えようとしている殺人鬼のもとに都合よく行き会ってしまい、
被害者になってしまうという災難だろうか? しかし、それだけじゃあない。
「もちろん、それもあった。
だが、人を殺したくてたまらない奴なら外だろうが家の中だろうが来る時は来る。
慣れた変態野郎ほど、じっくりと腰を据えるのを好んで、ドアから挨拶してやってくるだろう。
しかし、今、重要なのは、そっちじゃあない。そっちではないのだ。
注意するべきなのは、“一般人”だ」
「……事故が増えるという事?」
違うと返される。
ますます首を傾げると、反面、男は確信いって、の誤信を解いた。
「事故や偶然ばかりが死因では、ない。
殺意を持って、殺された事も、幾度も、幾度も、ある。あった。
事故だけじゃあ、済まない。済むはずがない」
それは状況も経緯も次々変わる死のなかで、相手の「殺す」という強い意思だけが男の中に澱の様に溜まり続けた。
腹部、首筋、こめかみ、多く残っている衝撃の残り香をなぞりながら、怯えたように首を竦めた少女を見る。
傷や傷跡は無かったが生々しく、それには呪いの特性が一気にこんがらがって混乱した気になった。
「え、えっと、それは誤解されて? とか?
昨日は誘拐犯に間違えられて、銃を向けられたけど、そのまま撃たれて、とか」
「誤解…も、ある。
それか、死んでから次に現れた場所が悪かった場合だ。侵入者として始末される。
そして、自分のした行動によって相手を刺激して殺意を持たれる場合」
「でも、やっぱり、それなら逃げ回るしかないんじゃないの?
誰かが……、その、向かってくるんなら。
今は“壁”があって、身は守れるんだし、さすがに殺されそうになっている所を見たら、
警察も、犯人を間違えるってことは、ない…んじゃないの?」
「向かってくるのが一人や二人なら」
「なにそれ」
思わずゾンビ映画のゾンビの群れをは思い浮かべて眉を潜めてしまった。
一人二人じゃないのなら三人というわけではないのだろう。十か、二十か、どうしてそんな状況になるというのだろう。
「この呪いは人も操れる…ってこと?」
「違う。 レクイエム……この呪いに悪意や意思はない。これは現象のようなもの。
しかし、気がついた時には、既に次の殺意の対象になっているような前とは違って、
今は“壁”があるぶん、“壁”までひっくるめた長期的な死因もありうるようになってしまっていると、考えている」
今朝の窒息しそうになった件だ。
“壁”が無ければガスで中毒になっただろうが、
“壁”があったからこそ臭いに気づかず眠り続け、内側の酸素が失われた。
「―――要は、“客観的にみて災厄を引き連れているのは誰か?”という事だ」
「周りから見たら私たちが不幸にみえるって?」
「ちゃんと考えろ。
害を受けていようと“壁”があれば無傷で死なずにすむ。と、なるとどうだ?
事件や事故が起きていれば注目を集め、集まった注目は噂になる、やがては誰かは気づく。
災いの渦中に共通して居た奴を」
“魔女狩り”。男の頭のなかの多彩な死の目録を捲ってみるとそれに近い暴徒があった。
ぶつけどころのない恐怖や怒りを燃料に燃え上がる力の暴走。降り積もる災難の根源として暴かれた住処にやってくるかもしれない正義の集団が、
「閉じ込めて餓死」と、「ガスか水の密室で窒息」という、ゾンビとは違う人間の英知を利用した能動的な死因として挙げ連ね、
渦中の人物を炙り出すまでに、誤解を受け、巻き込まれるかもしれない他人のことまでも懇切丁寧に述べる。“集団ヒステリー”。
この一見にして古い洋館のようなアパートに集まってくる群衆は、男の事もの事も正確な正体を知らないのだ。
**
少女の指が温度を無くしていくなか、「外に出れば人の注目を集めるだろう、しかし留まっていれば住処のほうから知られる」
出たいというのなら出よう、と男は言う。言いしれない戦慄きが背筋から駆けあがってきてベッドから立ち上がると、
はぶんぶん繋がれて縛られている手を振った。いやー!あー!意味のない叫びを上げると目の前の男に尋ねた。
「じゃあ、それってさ!
誰かが悪意や殺意を持って来たりするのも“呪い”に含まれるって事になるんだよね!?
それなら、事故とか、ガスが漏れたり、誘拐が起こったのも、
全部、“呪い”によって起こったっていうことにならない?
だって私達が居なければそんな暴動は起こらなくって、私達が居たから殺意が生まれて、死因になって、
それが“呪い”なら、ほかの不幸も私達が居たから生まれたって事にならない?」
しかし、男の方は経験がものを言うのか、きっぱりとしたものだった。
「災難には二種類ある」
ひとつは、もとからこの街で起こる予定だった不幸。
例えば、雹が降るという気象現象でさえ“呪い”が引き起こしたものだったなら、
“呪い”には莫大なエネルギーや、雹を降らせようという悪意と思考があったということだが、それにしては死因は大雑把で遠回りに過ぎている。
そんなエネルギーがあるのなら、もっと直接的に攻撃をすれば済むし、悪意と思考があるのなら街に降り注いだ分、
二人の頭上にもっと集中的に雹を降り続けさせれば“壁”はあっても埋まってしまい、次第“呪い”は叶ったはず。
よって、気象によって起こった雹が落っこちてくる街にいるのが不幸であって、呪いによって気象が変わったわけじゃあない。
だからこそ、呪いが成就してなくても天候によって、雲は晴れている。
と男がいなくても、ぶかぶかな靴を履いて運転していた運転手は一人で勝手に路地裏の入り口にぶち当たるはずだったし、
誘拐は起こり、ガス栓からガスも漏れただろう。
これらは一度起こってしまえば変に悪化せずに終わり、回復をみせる。しかし、ふたつ目の不幸はそうとはかぎらない。
ふたつ目は、自らが行動する事で結果的に起こしてしまう不幸。
その気はなくとも、人の殺意を隆起させ、悪意を掻き立てて、
怒りを扇動し、暴力に飛び込み、制裁を執行させる。
そして、男は言うのだ。
「これはオレの“絶対に無理”だ。
どんな時でも回りの人間に怪しまれることがあってはならない。
逃げ回り続けるのも、留まり続けるのも不自然だ。過不足なく自然に振る舞う必要がある。
そうでなければ、いらない災難が増える。
それを、約束してくれないか」
**
「あら、ちゃん」
静かにドアが開かれた時、管理人の老女はちょうど階段を上がってきた所だった。
急に声を掛けたからか、びくっと少女は体を震わせたが、直ぐに笑顔を浮かべて挨拶をした。
老女は少女に「昨日の雹は大丈夫だった?」と訊き、今、部屋から無事に出て来た何事もなかったように見える少女に対して良しと頷いた。
引っ越して来たばかりの少女はこの国の言葉は話せないが、幸い老女は昔、別の所に住んでいた経験があったので、少女と話せる共通の言葉がある。
少女が「大丈夫」と答えたので、老女は視線を上にし、少女の後ろから続いて出てきた背の高い男を見た。
良い生地のコートを着て、髪を首の横で纏めて、中折れ帽を被っている。
この辺の人間とは少し違った感じの男だった。
少女の母親は部屋を案内した時に会ったが、この男は知らない。
目が合うと男は被っていた帽子を脱ぎ胸へと当てて会釈をした。
挨拶の言葉は無かったが、もしかしたら、この男もこの国の人間ではなく、だから黙っているのかもしれない。
「この人は?」
尋ねると、叔父さんなの、と少女は答えた。母親が暫く留守なので面倒を見に来てくれているとも言った。
「そうなの? でも、それなら丁度良かったわね。
あんな凄い雹がこの街で降るなんて……昨日は凄い音で怖かったでしょう?」
はい、とても。少女は頷いて、申し訳なさそうに言う。
「これから朝御飯を食べに行って、その後、買い物するんです」
腹を抑えていたので空腹なのだろう。老女は二人に道を明け渡す事にした。
すれ違う時、少女と寡黙な男が手を繋いでいるのが見える。
「ちゃん!」
「はい!」
肩越しに振り向いた少女に言う。
「そうそう……丁度いいから言っとくわね。今度、お隣に新しい人が入るのよ。
お母さんにも戻ったら知らせて置いてちょうだい。
先に荷物を運び入れたいとかで、ゴタゴタするかもしれないわ。
私もまた改めて直接お知らせには来ると思うけれど」
分かりました。と言って少女と男は螺旋階段を下りて行く。その間もずっと手を繋いでいた。
仲の良い叔父と姪だと思ったのか、老女はそのまま隣室の片付けに向かって行った。
……もちろん、男はの叔父ではない。それどころか、は自分に叔父という存在がいるのかどうかすらも定かではない。これは咄嗟についた嘘だった。
男が身に着けているコートや帽子はの母親が必ず一セットは備蓄してあるもので、
これらは、母が夜中に引き連れてきた赤黒く汚れた男か女に上から着させるか、
母自身が着て男に成りすまして街に出ていくのに使われる、必需品だった。
コートは手と手を縛った布を誤魔化す為、帽子はついでに顔の印象を薄くする為に引っ張り出してきた。
自身も袖が余り気味になる服を着て、手を隠すようにしている。男の髪は、首に絡みつくのを防止するために括る事にした。
それぞれ着替えや出かける準備は、が言った“絶対に無理”の通り、恙なく行なった。
持ち物はいつも使っている肩掛けカバンと、食費と緊急時用に残されているお金に合わせて自分の全財産を持ち、
過不足のない放浪の資金とした。その第一歩、そうそうに男の要求である自然に振る舞う必要性に落ち合い、
は一階へ下りる階段の途中、ギクシャクしながら、もう誰もいない廊下を振り向いた。
「……変に思われなかったかな?」
「おどおどするな。当たり前だという態度でいればいい」
案外と男は冷静だった。
管理人に視線を向けられた時も、叔父という嘘にも動揺は見せず、微笑みもしなかったが泰然としていた。
それは古い染み込んだ技術のように思った。
女性が電話に出るときに声が高くなるだとか、咄嗟に出てしまう振る舞いのような自然さ。
それをが同じようにできるかというと、場数が足りない。
振り返った少女に男は当たり前のように言うが、このくらいは大目に見てくれたっていいのに。
「嘘吐いてるんだからしょうがない。いいじゃん、今はおどおどしたって」
「あの老人に正直に話した所でどうなると思う?
お前のアパートがこのままだと手抜きの解体工事のようになるかもしれないと、
言ってやるのか? 正直に? そっちの方がとても可哀想で動揺する。
……言う割には手馴れていた」
「別にそんなんじゃないってば!」
せっかく頭を捻ったのに。悪ガキだと言われたような気になってふくれたが、
男にとってみれば、手馴れている方が都合良かったというだけの話だったのだろう。
しかし、嫌気を含んだ高い声を聞いた男の体は、音が鳴るように強張って震え、こめかみを押えた。
ぶつぶつと何かしら呟いて、首を横に振るう。そして、げっそりとして、絞り出すような謝罪があった。
一晩経ったとはいえ、無限死の後遺症はまだあるのらしい。
まずはアパートだ。アパートから出よう。言いながら二人は足を進めた。
流れるような動作で段を踏み外す。落ちる。内臓が浮く感覚がしてどこにもつかない足が震え、上も下もなくなる。
途中で抱き込まれて離れず、螺旋をえげつない部位に角が当たるように二人は回転しながら落ちていった。
落ちながら、「これで一回死んだから暫くは大丈夫だな」と、頭のどこかでは思い、
思って、その不謹慎さにどきりとした。
自宅アパート脱出成功。
レクイエムのあれこれは捏造です。
ボスをカッコよく書きたいんじゃ→でも、近づくなテンションのボスも書きたいんじゃ→冷静なんだか混乱してるんだかよくわからないボス。
主人公は微妙に勘違いしてるけど、死ぬのは運命の力であって、GERのスタンド能力はそれをゼロに戻している力です。
だから、GERを解除するとボスは死という結果に至ってしまうので、
正確には、運命を変えて、GERも解除する、両方やらなくっちゃあならないってのがレクイエムボスのつらいところだ。覚悟はいいか?もうやめて。
そこんところの勘違いをボスは嗅ぎつけているけれど、メンドクサイので訂正してない。
作中のボスのファッションについて。
髪の毛を纏めてるボスは影ボスっぽい感じです。頭のシルエットがスッキリしてます。
網の服とか髪の毛の斑点とかは、ジョジョの世界観的には普通(スルー要素)なのでこの話では突っ込まない。
ただし、上からコートは着せる。網だけだと絶対寒い。帽子は趣味。マフィアなら帽子という条件反射。
ボスが名乗らないので地の文章が辛い。