題名/登場人物又は相手(ジャンル)*注意
スイッチ/静雄(drr!)
死は一つの誕生である/大佐(鋼)
契約者の君へ/?(DTB)
リイチについて/侘助・理一(夏戦争)
擬音/宮田(警笛)
あだ名/坂田(銀魂)
日本語/侘助(夏戦争)*主人公は英語圏内の人
不器用な奴しかいねぇ/三成(戦国)
気になる/侘助(夏戦争)
ホラーな人/キルア・ゴン(H×H)*短編、奇術師の付き人設定、怖い話ネタ
孤独の教室/?(BASARA)*転生、アレな感じ、書きかけ
美味しいモノ/ヒソカ(H×H)*短編、奇術師の〜の設定
次回予告風/宮田(警笛)*カオス
変態と変態/ヒソカ(H×H)*主人公がストーカー
スタンドバイミー/DIO(JOJO)*ちょっとばかしキャラ同士のBL臭。キャラ崩壊。
もう何度も繰り返したから/荒木荘(JOJO)*七人目のスタンド使いの設定。
↑の会話文追加
スマイリー/承太郎(JOJO)
三人婚ジョーク/SとJ(英国探偵ドラマ)
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首無―(スイッチ/静雄)
「“暴力が服を着ているような”って、服脱いだら暴力しか残らないですよね」
「・・・・・・。」
「・・・暴力的な爆裂ボディなんつ…」
「・・・・・・。」
「あ。ごめんなさい。すいません。キュッとしないで。ごめんなさい。(未だにどこがスイッチなのかよくわからない)」
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錬金―(死は一つの誕生である/大佐)
この世界のすべては計算式に置き換えられると思っていた。それは科学者であり、ものを理解し、破壊し、創る者の信念である。
あるいは心でさえも、遺伝子の配列から経験とトラウマ、記憶からなるものとして計算は可能であり、予測により相手に好意を持たせることも可能なのである。
使えるものならば何でも使う。相手の好意が自分にプラスになるのなら、そのように振舞う。
しかしその尺度はなんなのか。
それぞれにあった単位やはかりは物体でしかみたことがない。キログラム、センチ、リットル、諸々、
もしも、自分の命を尺度とし、最高値である100に例えるならば、それ全てを駆使して得たいと思う何かがあったというなら、
それはきっと、自分=、ということでいいだろう。しかし、そうなると、私には理解できない。
私には、ソレが自分=の存在には到底思えないのだ。
明らかに自分の地位、社会的価値から見てソレは余りにも淡く、脆く、危うい存在だ。
力の前には存在自体消されるような存在。しかし私は、自分の100をかけてそんな存在を守りたいと思う。
+αはどこから生じたのか。それは計算式で解明はしたくない。あるいは計算式では表せないのかもしれない。
そんなものがあってもかまわないのではないかと、科学者らしからぬ、好奇心の死は、唐突に訪れた。
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DTB―(契約者の君へ/無し)
これが新しい人類というのなら、人の無関心と自立心から生まれた化け物だろうね。
悪い意味ではないよ。我々は滅び行く種族なのだから、少しの皮肉は許しておくれ。
そして、君らの産みの親としてね。どうして、こんなに寂しい世界になってしまったのか。
君らに感情は無いということになっているけれど、それは嘘だね。
人っていうのは自己防衛のために何も感じなくなったりするもんだよ。
君たちは常時戦っているんだね。そして、傷ついているんだけど、体はそれを無いものとする。
ごめんね。心休まらないね。孤独というものが一番なんだろうね。けれど進化の名残りっていうのは必ずあるんだよ。
恐竜にあった骨が今、空を飛んでいる鳥にもあったりね。
人間だって尻尾の骨が残ってる。君にも人を求める本能はあるはずだよ。
君らは地上から脱出した始祖鳥であると思うよ。空は飛べるけど、落ちやすいんだ。
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夏戦争―(リイチについて/侘助、理一)
「わかんねぇよ普通」
「そんなことないと思うけど」
「絶対無いね」
「えー…あ!ね!これ…なんだかわかるよね?」
「はい?」
「…(期待の眼差し)」
「…み、」
「ん?」
「ミドリ、虫…?」
「ち、違う…ッ」
「(爆笑)」
「(絶望)」
「なんかすいません。で、本当は何なんですか?」
「…アザラシ」
「「(なんで緑)」」
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警報―(擬音/宮田)
「あの、」
「なんですか」
「一言、言ってほしい言葉があるんです」
「はぁ」
「…ぴぴるぴるぴる ぴぴるぴ「嫌です」
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銀魂―(あだ名/坂田)
「ひ、羊さん!」
「今どこ見て判断した?羊って何処見て判断した?」
「じゃあ……綿飴さん!甘いよ!」
「糖分になったことは良しとしよう。だが許さん」
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夏戦争―(日本語/侘助)
「ジーン、NO ッチ?」
「陣内な」
「デモ、コレだとジンナイじゃナイの?」
「そういう読み方もあるんだ」
「…。日本語ッテ、本当ニ摩訶不思議デ、理不尽ダヨ」
「摩訶不思議は知ってるのかよ」
「ソーリーヘルプ(侘助)」
「オイッ」
「ソーリー(侘)ヘルプ(助)、つまり侘助という名前は、
栄バアちゃんにとっちめられた先代の「助けて欲しい」という叫びだったんだ!!」
「な、なんだってー!」(一同)
「……」
「侘助」
「……」
「アイムソーリー」
「黙ってろよ」
(このネタがわかるかどうか不安な私は昔よくも分からず見てましたMMR)
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戦国―(不器用な奴しかいねぇ/三成)
食べない寝ないなんて若い時だけです。そんなことしてるとねぇ、30過ぎたらガクッときますからね。
あれ?こんなに体力なかったっけ?って自分で首をかしげることになるんですからね。
末永く豊臣に仕えたいなら、健康的な生活を身につけてくださいよ。三成さんなら簡単ですよ、なんてったって、ほら、
豊臣秀吉様の左腕(半兵衛様が右)なんですから。ほら、ご飯食べてください。
え?絶対そんなことにはならない?そんなことわからないでしょう。食べない?
何をそんな意固地に…ぐろう?なんですかそれ、むつかしい言葉は私わかりません。
というか絶対絶対って言いますけどねぇ、貴方。三成さん。
未来がわからなかったから、裏切られたんでしょうに。
・
・
・
「ご飯ですか?食べてくださいましたよ」
「よくもま、当然のようにぬけぬけと。あちらで、三成が咽び泣きながら白米を食らっておったわ」
「三成さんにご飯を食べさせろって、私に無茶振りしたの大谷さんでしょうが」
「臓腑に穴があいたら食べても意味がなかろ」
「食べないよりかはいくらかマシと信じましょう」
・
・
・
…あのねぇ、三成さん。あんたねぇ、いつも全然食べないのに、急にそんなに食べたらねぇ…
え、言いたいことがあるならはっきり言え?じゃあお言葉に甘えさせて頂きます。言ったからには、後で怒らないでくださいね。
急にそんなに食べたら吐きますよ普通に。というか普通の状態の人でも吐きますよ。素直なのか捻くれてるのかどっちかにしてください。
食事はねぇ、戦いじゃないんですよ。食事は戦いの後のお楽しみなんですよ。三成さんは逆かもしれないですけど。
……。なんでおいしいご飯で床につくことになるの、普通逆でしょ。元気になるでしょ。どうゆうことなの。
もう、お野菜を作ってくれた農民の人に謝ってください。え、ああ…泣きたくもなりますよ。もう。
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夏戦争―(気になる/侘助)
「でもまだ」
「ラブマシーンを倒せたわけじゃない」
「ラブマシーン?」
「なにそれモー娘?」
私はこのとき縁側に腰をかけた侘助さんを見ていた。
「…侘助さん?どうしたの?大丈夫?」
「ああ…」
侘助さんは両足をぴったりと付けて座り、両手で顔を覆っていた。
その後、ラブマシーンの製作者が侘助さんだと知り、私は納得し、きっと若気の至りだったのだろうと思っておくべきか、
もっとなにかかっこいい理由があるのかもしれないと深く聞いてみるべきなのか、ちょっと迷った。
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H×H―(ホラーな人/キルア・ゴン)
「ホラーな体験と言えば、宿ですね、お祭りとかオークションとかでいっぱいだった時とかの」
「ああ、部屋がなくて、曰くつきの部屋に案内された、とか?」
「いやいや、普通の部屋だったんですけどね、絵の裏のお札とかなかったし、小奇麗な感じの普通の部屋」
「じゃあ、何がホラーなんだよ」
「この部屋しかないって言うんです。
ほかのホテルも皆満室だっていうし、仕方がないんですけれど、その部屋、ベッドがね、一つしかないんですよ」
「そ、それで?」
「あ!」
「だから、その残酷な光景に茫然としていると、後ろから声が聞こえてくるんですよ。「いいよ構わないよ」って、嬉しそうに。
私は「もう床でいいです。寧ろ床が良いです」って言いました。けれど、駄目です。このままじゃ確実に、命に関わります。
私は思わず部屋から飛び出そうとしました。大丈夫です体力には自信があります一日くらい野宿したって構わないんです。夕食無しだって甘んじて受けます。
けれどね、足が進まない。走っても走っても、進んだ分後ろに下がるんです。まるで…ゴムがつけられているみたいに。
死を覚悟しました。このまま気を失ってしまおう。そう思いました。苦しいことなら寝てる間に過ぎてしまうほうがいい。
けれど、つい、振り返ってしまったんです。そしたら、そしたら、らんらんるーな邪悪な満面の笑みが…
あれ?二人とも?これからが本番なんです。これから約3時間の格闘が…」
「あー」
「う、」
「あ?う?くねくね?見たの?」
「ご愁傷さま」
「後ろ!」
「――――…ああ、また振り返ってしまった」
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孤独の教室BASARA―(?)
時代なんて嫌いだよ。なんでも使い捨ての化け物が。
日本が平和になって幾十年。誰も彼も、本当に運が悪くなければ死なないと思いながら寿命を全うするチキンランを走ってる。
名は体を表すとはいうけれども、随分、平成というのは平らに成っているというか
かつての標高と水深をロードローラーでぐちゃぐちゃに巻き込んでしまいこんで平べったく
機械のなかに挟み込んで液晶に写し込んでしまっているんだきっと。
教室を見渡せば、白と紺と黒とほんの少しの赤色だらけ。ぎらぎらとしていた前が懐かしくはないけれど、違和感は付きまとう。
ぷっつりと過去の因果とは竹割ったように見えて、根っこというのは強固なもので、
因縁は潰されたこの時代でも、有効な優秀なフリーパスだったろう。それを渡してきたのは誰かは知らないけれど。
例えば、教室の一番前でお弁当を食べている石田君は隣りからちょっかいを掛けている隣のクラスの徳川君を殺さない。
徳川君も石田君を殺さない。伊達君も刀や他類似品を6本も指の間に挟まない。剣道部だけど、ルールは守ってる。
伝説の忍は伝説のアルバイターであって、戦国最強は全国大会優勝選手。
覇王は生徒会長で、魔王は魔王という名の校長。松永は知らない。
名前は同じらしいし、姿もそう。歳はまちまち、性根もそれぞれ。記憶は少々。
とりあえず、そのうちの少々に分類されて、その中でも大目に記憶を埋め込まれてしまったらしいから私は皆を知っていて、
一人だけ死の続きから覗き見て、物議をかもしてる。
定位置は一番後ろの窓際、1年5組、最高の位置。
そこから見える放射状に並べられた机に座った、見渡す限りの友と仇。
時は昼食開始10分後。本日、入学式より三日目。
朝作った自作のタマゴサンドを頬張りながら、本日何度目かの激昂した石田の叫び声を聞く。
学校の廊下は堅いのかやわらかいのかよくわからない。
つやつやと人影を反射する恒例行事のワックスがけの効果も届かず、何かが擦れたような黒いゴムの残留物が付着し、
色は乳白色に慰め程度のオレンジが混ざる。
暖められたおかゆやホットミルクやクリームシチューの色合いは、一見温かい。
しかし、まったく、悪あがきも甚だしい。男子に不評の学年食の赤色の上履きでひんやりな表面にくすんだ色を擦りつけながら歩く。
その不格好な足音の他、たった今、軽快なものが近くに寄り添った。
「だからさ、癖って?」
入学してから悩まされてきた前田君の横に行くと首を前に倒す癖。
前田君は、怪訝そうに、でも、ちょっと顔を引きつらせている。
担任の武田先生に頼まれたプリントを無駄に分け合って職員室から教室へと向かう途中。
「もう治ったから大丈夫だよ」
「そうじゃなくてさー」
だって、往来であんなに大きな得物を持っていた人のことだもの。
よく人から呼ばれる人だもの。呼ばれたら振り向く人だもの。
ぐりん、と顔めがけて飛んでくる馬鹿でかい鞘の冷たさや硬さはいかに。
でも、前田君は知らない。
会った初日から首倒しを発揮してそれを癖だという私に「どこかで会ったことあったかい?」と訊いてくるようになって今日。
癖は完全に成りを潜めた。
「さ、早く配っちゃおう」
うーん、と私の代わりに首を倒して首を傾げる前田君。
探るような目線に気付かない振りをして、教室へと入る。
別に私は君のことを恨んでいるわけじゃあないんだ。
そう言い訳をしながら、冷たい廊下に彼を置き去りにして、振り向いてやることはしなかった。
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H×H―(美味しいモノ/ヒソカ)
「行くところあっちじゃダメなんですか、あっちの町には名物のお菓子が」
「興味ないからダメ」
「アイサー」別の雑誌を取り出す。
「…」覗き込んでみる。これから向かう場所の観光案内。
「…」名産とお美味しいものをページをめくりながら探してる。
「…ボクさぁ、君のそういう切り替えの速さは結構気に入ってるー」
「美味しいものは一つじゃないですからねー」
「そうそう♥ 美味しそうなモノっていうのはね♥」
「…」思い浮かべてるものは違うんだろうけどって考えてる。
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警笛―(次回予告風/宮田)
突然腰をかけていた布団の隙間から現れた屍人。
あまりのことに動転し、つい強烈な眼つぶしを放ってしまう。
すると、案外と一撃でシェル化。
これが…これが攻略法か!と思い、それを乱用。
貫けないものはない人差し指と、守れないものはない中指と呼ばれ、沢山の人々に重宝される。
これこそ、ラブアンドピース
だが、この時は気づいていなかったのです。
まさか、この眼つぶしに使った中指のある深爪から赤い水が浸入し、
屍人化が進むだなんて…
次回、下着姿で転がる牧野と、白衣でBBQしている救導師
「宮田さんですよね?ていうか宮田以外の何者でもない宮田ですよね?」「うるさい」
おたのしみにね!
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H×H―(変態と変態/ヒソカ)
変態だと思う。
キルアは、ゴンと二人で駄菓子屋の菓子を漁っていた時に「偶然だねぇ」と片手をあげてやってきた男に向けてそんな感想を浮かべた。
同時に、偶然なわけねぇよ、とも思った。二十歳は超えているだろう男がこんな子供の宝箱の店に来る用事ってなんだ。
そのうち自分の兄の一人も年齢にそぐわない趣味を持ち合わせていたことを思い出す。いや、あれはある意味、年齢にそぐうのかも。
精巧に作られた骨格にクォリティ高っけ!なんて子供は言わないのだし。
だが、それも一瞬だった。なんてったってヒソカだし。突っ込みするのも野暮なような気がした。
「ヒソカ!」
そうしてキルアがぐるぐると考えていると、隣でスナックを見ていたゴンが律儀にも驚いてやっている。
うわバカやめろ。その純粋素直な反応にわかりやすくヒソカが喜ぶのがわかった。わかるのが嫌だった。
「偶然だね!何してるの?」
「そうだねぇ、偶然、かな」
ねぇよ。
一通り挨拶が終わったのかゴンに向いていた目線が黙っているキルアへと注がれる。
その視線には反応を見る期待とか観察とかそれらを煮詰めたようなどろどろしたものがあるのがわかる。
だから、嫌だコイツ。ヒソカを見ていると先ほどあげた兄とは別の兄を思い出す。
ゴンだってわからないはずがないのに、ヒソカに対する態度は借りを返し終わった後だからか自然だった。
警戒や緊張なんかない。聞けばきっと「確かにヒソカはアレだけど、戦うときと戦わないときで全然雰囲気違うもの」とか言いそうだ。
そういうことじゃない。キルアはヒソカに借りとか貸しとかないし、ゴンのそういうところは気に入ってるけれど、時折恐れ入る。
そういう雰囲気と、そうじゃない雰囲気があるにしろ、そのどちらも持っていて気まぐれだからヒソカはより危険なんだつーの。
「で、何の用?」
「んー特にこれといって用事なんてないんだけどね」
嘘か、本当か、考えてもしょうがない。
例えば、町のどこかで本当に偶然ヒソカが歩いていて、オーラかなにかを嗅ぎつけてこちらへ様子を見に来たという線もある。
ヒソカの熟練の嘘をそれなりに嘘吐きではあると自覚しているキルアには判別がつかない。悔しいとは思うけれど、こうなりたいとは思わない。
「ふーん、用ないんだ。じゃあ別にいいよな?俺達はこれから用があるんだけど?」
暗にどっかいけというとヒソカはにやにやとして、ゴンは首を傾げている。
純粋にこれからの用について素直に考えるなよゴン、お前、戦ってるときはずっげぇ感いいくせに。
やる気のない風に興味のない風にさりげなく、そうしている表情の下で、
「ねぇ用事って?」と今にも言いそうな隣の友人のほっぺたを両側にひっぱりたいのを我慢する。
そうしていると、それすら見透かしたような顔をして、にんやりと笑った顔してヒソカは得意げに指を立てた。
その裂けるようにあがった口からキルアの嘘の拙さを講釈なさろうと、よくよく回る舌と頭でもっていくつかのアドバイスとともに、
彼の大好きな青い果実と名称される伸び盛りの少年たちに向けて第一声を出そうとしたところで、
ハッと、まったく幸せの絶頂みたいな顔は、寸前に顰められた。
「ヒソカさぁん!」
顔を顰めた彼の声ではなく、そこで響いたのは間延びした女の声で、キルアとゴンは「え?え?」と声の主を探す。
ヒソカは探さなかった。探しても意味のないことを知っていて、何か、次に繰り出す攻撃に向けてのパワーケージポイントを溜めている状態で停止している。
「これはもはや運命だ!」
その時、声の主を探す二人は見た。道路を隔てて昂然と輝く向かいのビルとビルの間。そこに立ってこちらにむけて指を指している女の子。
なんだあれ、頭おかしい人?素直な感想、係り合いになりたくない女子がそこにいた。
「へ、へぇなかなかやるねぇ君」
二人の少年の手前、いつもの調子で続けようとしたがヒソカは最初に失敗していた。
それでも、ヒソカの失敗よりは、仁王立ちでなんか言ってる女の子のほうが二人は気になる。
「亜熱帯地方の密林の上で気球船から落としてやったのによくここがわかったね?」
「オーラを辿ってきた!」
あ、同類だ。
脳裏に途端浮かんだ言葉にキルアは少女を一瞬で分類した。
「可笑しいなぁ、絶してただろ?ボク」
「じゃあ、匂いかもしれない!」
ものの二秒でヒソカを越えて行きやがった女子は、ヒソカの幸せを吸い取ったかのように笑顔を輝かせている。
こんな言動はしているが見た目はそんなに可笑しくはない。比較対象が道化師やらピエロなのがアレだが、まともにみえる。
人間の頭のなかというのは本当に不思議である。と、キルアは変態達の前で思った。
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JOJO―(スタンドバイミー/DIO)
*【プラナリア系の能力】例え死んでも髪の毛とか指紋の皮脂とかからでも蘇る怪我とか気にしない不死身系主人公。
議題:ジョナサンが女の子だったら
「ありとあらゆる手を使って落としにかかったわけだね」
「気味の悪い想像をさせるな」
「いや、だってジョナサンは体格が良いほうだから女の子になったら恐らく胸もふくよか。
そして、男の子でありながらも母似の可愛い系の顔つきだったから顔も良し。
加えて、ジョージさんの教育の賜物で性格はたまらない淑女だろうから、なんだか…とても、いいんじゃない?私が男だったら口説くね」
「なにがだ」
「…ジョセフィーヌ、か…いや、これじゃあ承太郎君のお祖父さんの方…?あれはテキーラだからいいか」
「…それはもはやジョジョではない。このDIOはそんなのは認めん!」
「……」
「なんだ」
「なんだかんだ言って、ジョナサンのことわりと好きだよね」
(1パーン、手が千切れる)
「ディオは気が短い」
「手足をもがれたくなかったら、黙っていろ」
「みてみて、アダムスファミリーのハンド君」
「キモい」
「…もし、100年前にジョセフィーヌと人間のディオが結ばれたとして、」
(2パーン、胴体消失)
「溺れる!血で溺れる!」
「水道からコーラ並みに羨ましい」
「ぐふぅ…そうなったら、ほら、合法的にジョースター家の財産を貰えたわけだし、
石仮面には興味がでなかったかもしれないからディオは吸血鬼にはならなかったんじゃあなかろうか」
「…いや、それは無い」
「……なんで」
「恐らくそうなっても私は止まらなかっただろう。ジョースター家の財産を手に入れたところであの渇きが止まるはずがない。
いずれは石仮面の能力に気付き、その誘惑に駆られていただろうからだ」
「そうなったらジョセフィーヌ可哀そうだなぁ……100年前の戦いは夫婦喧嘩……気の毒に」
(3パーン、頭消失)
「……」
「頭は止めて、喋れなくなっちゃう」
「察しろ」
「……俺とジョナサンとの青春を汚すな、と!」
「ロードローラーだ!!!」
(4パーン、体消失)
***
体の残骸から数時間かけて再生後のプラナリアの戯言。
「気が短いのに7年間友情ごっこが続いたのはわりと相性がよかったんだよ」
スタンドバイミー。映画であったでしょ?
あの頃の友人は今はもうできやしない。
(Q_どこが夢? A_ヴァニラを呼んでクリームしないDIOの優しさ)
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JOJO―(もう何度も繰り返したから/荒木荘)
周回幾星霜の7人目主人公が荒木荘に落っこちてラスボスに文句言われる夢を見る。
その後、カイロに行く間、ボスや吉良に会って夢の続きみたいに普通に話しかけられ、
最後、カイロについたらDIOがフレンドリーで辛い話。
・七人目が荒木荘にログインしたようです。
「お前がそうやって「キングクリムゾンッ」って便利に使っているのはわたしのスタンドなんだぞ?
それに面白半分によくも道中何度もっ……!!近づくなったら素直に近づくんじゃあない!」
「人を呼び出して好きに使ってくれたじゃあないか。金が欲しい?50日過ぎそうだから?
……その度に海外に呼び出されて絶望しなければならないこっちの身にもなってくれ」
「うおおおおお!カーズ復活!カーズ復活ぅ!」
「弟の母親(偽)がDIOと同じ吸血鬼……メイドインヘブン…私のスタンド…類似性……ぶつぶつ」
ドドドド
「……“かみ”がいるとして“運命”を操作しているとしたら……という奴だ。7人目のスタンド使い……」
「お前は……DIO……ッ!!」
「……シナリオメインのラスボスだからってカッコつけてるな」「レベル50の承太郎にボコられろ」
「しかも止まった世界のなかで」「おれが時を止めた」「究極生命体のほうが戦うのが辛い」
「裏切りルートで格下認定されないと本気だせない」「山吹色の議員人生」
「戦ってるといきなり体が崩れてびっくりする」
「うるさい!この、隠しキャラどもが!……ん? 今、七人目もなにか言ってなかったか?」
「やれやれだわ」
「口癖言っときゃなんとかなるというわけじゃあないんだぞ?」
・
・
・
コンコン
「……ハッ……ここは…ホテルか。さっきのは……夢……?」
「おーい、七人目、そろそろ出発するぞー」
・その後
「近寄るなー!近寄るなー!近寄るなぁーッ!」
「あれ、何でしょうか?行きあうありとあらゆるものに言いまくってる……サドゥー(苦行僧)の人かな?」
「いや、見てくれは違うように見えるが……」
「どっちにしろ、言われなくとも近寄らねぇぜ。なぁーんか、吐き気を催す邪悪って感じがプンプンする」
「世の中にはいろんな人がいるものだポルナレフ。あんまり言っちゃいけない。……でも、同意だ」
「さ、先を急ぐぞ。邪悪は邪悪でも違う奴の場所へ我々は行かねばならん」
「…………(夢で文句言ってたし……今日のところは近寄らないでおこう)」
「近寄るなー近寄るなーちかよ……あっ!」
「……知り合い……か?ありえねぇーが」
「手、振ってますね笑いながら……明らかにこっちに」
「え……あれっ?」
・もう、何度も繰り返したから
「ジョースターと仲直りしてやってもいい」
「地下に動物達と一族の平和な楽園をつくりたい」
「本当に静かに暮らしたい」
「部下と……娘に向き合ってみる」
「天国のように幸せに暮らしたい」
「「「よろしく頼むよ七人目」」」
「……正直重い」
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・“かみ”と荒木荘
「ちなみにこの空間の神は“大家さん”だ」
「神様何人いるの?」
「向こうの空間にも神の家族が……他にも電子の世界に神がちらほら……」
「あと、わたしもDIO、神だな」
「究極生命体、つまり神だ」
「時間を加速させてただ一人運命を変えれる力を持つ……うん、神の友人だと思ってるよ」
「わたしは、吉良(きちりょう)なるものと書いて吉良吉影、運命をやり直せるくらい、かな」
「運命を読んで過程を吹っ飛ばす程度の「こいつは悪魔だ」もうここは神の括りでいいだろ!」
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JOJO―(スマイリー/承太郎)
スタンド使いになれたなら、ポーズを決めながら
「祝福しろ。選ばれた者にはそれが必要だ」ってカッコつけたかった。
ハイエロファントみたいに器用にいろんなことが出来そうなのもいいけれど、
近距離パワー型でラッシュをかませるのは最高に気持ちがスカッとすると思う。
とはいえ、自身の体は承太郎みたいでは到底ないのだから、
新手のスタンド使いに出会ったら遠くから撃退できる遠距離型のほうが性にはあっている。
言っちゃあなんだが、マジシャンズレッドみたいのだったら戦う勇気もでそうなものだ。
実際直接手を汚すわけではなく、離れたところから火炎放射で…そう考えると正義側あるまじき精神を私は持ち合わせていた。
その後、色々あって私は念願のスタンド使いになった。
能力は、頭の上に吹き出しが見えるつつましいものだ。
でも、考えていることが言語化されて読み取れるとか、そういう高性能なものじゃあなかった。
人の頭の上に出た吹き出しにはこういう風なものが書かれている。
(^−^) (;一_一) (;ω;)
これで、どうしろというんだ。
近くにいる人には壁や物体を無視したドッキリ成功の看板と見間違うくらいくっきりと見え、
離れている人のは薄く、透けていた。だから、人が集まる場所でもなんとか視界を確保できている。
が、つい、人の顔より少し上を見てしまうので、両親は己の背後に何かいるのか?と怖がっていた。
結局、背後に何かいたのは私のほうだったけれど。
今、私は三泊四日どころか、数十日かけてエジプトを目指している。
なんやかんやは省略する。こんなクソみたいなスタンドに目覚めた自分にも正義の心という奴があったらしいというのと、
こんなスタンドでも使いようがあるとわかって、引き続きの同行を許されたというだけだ。
そう、最初、こんなスタンドじゃ、役に立たないから止めとけという空気で一杯だった。
まだ飛行機ですぐにエジプトにつけるはずだった頃、
DIOと相対するときはホテル待機するという約束でなんとか皆と一緒に出発した。
しかし、例のごとく勃発したタワーオブグレー戦から私のスタンドの価値は一転したのだ。
(*´艸`)
客が皆寝ているなか、スタンド使いである寝た振りしたじいさんの頭の上に、吹き出しがついていやがった。
見た時、理不尽過ぎるくらいムカついた。ムカついたので承太郎にチクッた。
じいさんは海上上空で散った。
続いてダークブルームーン戦、現れた船長の頭の上に( ゚∀゚)という吹き出しがついていた。
本人は真面目に話していたが説明の途中で承太郎の裾を引っ張って教えたので、偽船長は話の途中で海の藻屑と消えた。
ただ、例外として、肉の芽に操られていたポルナレフの時は判断が遅れた。
観光客なのにキリッとしたのがついてるなぁとは思っていたのだが、彼は最初から最後までかっこいい顔をしていた。
ただ、余談ではあるが、その後、あの顔が出る頻度のほうが少なくなってしまった。
女の人を前にすると特に(ノ∀`*) こんなんになってる。しかし、それを例外としても、
一般人に紛れてやってくるゲスなスタンド使いに対して、私のスタンド能力の反応は素晴らしかったのだ。
猿なんかもう、姿現した時点で(*゚∀゚)=3だ。花京院に化けた黄色いドロドロの人もm9(^Д^≡^Д^)9mだ。
承太郎にこっそり告げ口するのがいつものやり取りになってしまって、
最近じゃあ、アイコンタクトで意思疎通出来る。
あとはスタープラチナが飛んで行ってお終い。使ってみるとサポートには割と便利なスタンドだった。
戦闘には激烈に弱いが、普段使いも悪くない。道中の値切りにはよく同行させられている。
今にも倒れそうな顔で家族の飢え死にを訴える店主も、吹き出しの中では大笑いしているパターンもあれば、
誠実な商売をする人もいる。前者はギリギリまで値切った。
ただ、
それでも、一つ、問題がある。
この能力は旅を共にする味方にも容赦なく発揮されちまうってことだ。
隣の無表情な承太郎の頭の上、吹き出しが出ている。
(*^^*)
ギャップである。
.
英国探偵―(三人婚ジョーク/SとJ)
「貴女、二人と結婚しない?」
頬をアルコールに赤く染めた夫人がしみじみと私と目があったときに言った。
確信と彼女が生きた人生の経験から導き出した確かな答えと保障するかのよう優しい皺を作りながら婦人は、
「Jの事もSの事も、もちろん冷蔵庫の中身も知っていて、
事件となると約束もすっぽかして飛び出して行ってしまう問題児達のことをきちんと分かっているわけじゃない。それで?」
どう?と女神の指先はJとSを順番に指した。
「三人婚」
Jの恋人とその周辺の関係についていらぬ世話の推理を繰り広げていたSが言った。
H夫人と彼らの距離は至って近く、同じテーブルを囲んでいるわけだから話題も筒抜けであり、
嘆いていたJは「式はいつ?」と言った。
「ブラジルに飛ぶか、それとも養子縁組にするか」
「名字はどうする?H?それともWに統一?」
JはSが指摘するまで関係が自然消失したことに気付いていなかった元恋人へのメールが宛先不明の警告でもって返ってくると、
「是非、前向きに検討しよう」とお酒を呷った。Sはあの手を三角にする状態で固まっている。
結婚と同時に腕白な息子二人できるようなものだ。
恐れ多いと戦慄くと婦人は「あら、家族は多いほうが楽しいのよ」と剛毅にもワインを飲みほした。
霊長の薬は馬鹿になる事である。
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差出人Mから手紙が届く。
ブラジル行きのチケットが三枚。
そして、メモに但し書きが添えられている。
・Hにするべし。
盗聴器の相談にフラットへ向かっている。