あとがき




■ 動機について


スクアーロは基本「不憫可愛い」を推していますが、同時に「忠誠かっこいい」と思ってます。 不憫なほうの話は出来てたのでスクアーロの扱い改善を目指そう、 そんな始まりだったような「忠誠の話」です。

二度もクーデターを起こしたヴァリアーの幹部達が、 二代目の至宝を専用のリングに加工する権限を持てたのは何故か、というところを切り口にして、 「あらしのよるに」もどきの血なまぐさい話。けれど、原作の狼と山羊の二人には到底及ばない独りよがりで、 理由と隙あらば今直ぐ戦い合うことだって出来そうな腹を探り合う二人になりました。

主人公はほぼ森のなかで育ち、同じように育った父親に育てられた為口調はぶっきらぼうだろう、とああした訳ですが、 なんか妙に書き辛い感じで苦しめられ、主人公の正体についてのヒントを出すタイミングにも苦しめられ、 後述の複数の苦しみに行きあたって難航し、凍結しようかしまいかと悩みました。 でもやっぱり大切なのは書き終わる事で時間を跨いでようやく全部書き出しました。

リング戦で敗退したヴァリアーとツナの蟠りは一体どうなるのかと思っていたら舞台が未来へ移動して 10年後も変わらないスクアーロを見られたので、こうなるまでのあれとかこれとか知りたくてこう……妄想です。

・ヘタレの七つのぎゃあああな大罪。
1_スクアーロが腹を手術する話を書いたらとある事情でイグイも腹を切ることになってぎゃあああ(数年前の話)
2_その後、腹を怪我させてごめんねごめんね痛いね多分私より痛いね、で、ぎゃあああ
3_トラウマ回復後、時間があいたせいで文体が変わり、設定も忘れて書けなくてぎゃあああ
4_原作のスクアーロも腹(?)をやられて死ぬ一歩手前ぎゃあああ
5_重要なものを守って一族がだんだん居なくなる部分のネタが被ってぎゃあああ
6_完成してた話を上書き保存末梢してしまってぎゃあああおおおおぉぉ…ぉ…ぉぉぅ…ぅぅ
7_そして、原作が完結してぎゃあああ! 天野先生!楽しいお話を長くありがとうございました!

■ 以下、いろいろなおまけという名の余った設定



【匣兵器について】

主人公の雲の匣兵器のサメはスク
スクアーロの雨の匣兵器のサメはアーロ
匣兵器の動物って一種類一個だったっけ?と戦々恐々。

雲鮫
「スクースクー」
「やめろその名前!」
「サメだからしょうがないじゃないか」
「いいからやめろぉ!」

雨鮫
「どうした?アーロ」
「理不尽だな、お前」

主人公のサメの方は増殖という性質から牙を増やすとか体積を増やすとかの戦い方をして、 見た目の差別化のためにハンマーヘッドシャークとか、ノコギリザメとか、口の大きいウバザメとか、 でかいジンベエザメを計画するも結局使わない設定だった。

増殖の雲と構築の霧とで、この珊瑚の存在は結局どっちなのか…… 霧は幻覚っぽいから雲にしたんだけど、今考えると、もしかしたら霧のほうかもしれない。